看護師1年目から集中治療室で働きたい!でも、志望動機は?と聞かれると、ちゃんとした志望動機が思い浮かばない、、、という学生さんは多いのではないでしょうか。
看護師1年目で集中治療室への配属を希望して見事、集中治療室で勤務することができた私が、実際に提出した志望動機を公開&工夫したことを紹介します。
目次
私の志望動機を公開
私が働いていた病院では、400文字以内で志望動機を記入する欄がありました。今思うと読みにくい箇所があるなぁと感じますが、具体例として紹介します。
集中治療室を希望します。その理由は主に2つあります。一つ目は、慢性看護学実習で抗がん剤の副作用で悪寒が発生した際に患者の急変に戸惑い、患者と看護師の対応をただ見ていることしかできず、不甲斐なさを感じたときに急変時に迅速な判断のもとで動ける看護師になりたいと思ったからです。急性期の専門・認定看護師がいる環境で私も急激な状態変化に応じた援助を学び、患者のために動ける看護師になりたいと思います。二つ目は、対象に年齢や疾患を問わないため、基礎的な疾患から専門性の高い疾患まで多様な経験を積めるところに魅力を感じたからです。貴院の救急搬入数は県内でもトップクラスであることから多くの経験が積めると思いました。そのような経験を積み、目の前で起こるどんな急変にも対応できる豊富な知識と確かな技術を身に着け、辛い状況である患者や家族の支えになる看護実践ができるようになりたいです。(※病院が特定されないために多少の変更点はありますが、内容に大きな相違はありません。)
志望動機の書き方のポイント!
結論を最初に言う
配属希望の志望動機は、あなたがどこの配属を希望しているのかを聞きたい項目です。そのため、1番伝えたいことは自身の配属希望なはずです。初めに「○○への配属を希望します。」と断言しましょう。断言しないと、「結局どこを希望しているのかな?」と考えながら志望動機を相手に読んでもらう羽目になるため、内容が伝わりにくいです。
理由は、自分の経験とその病院の特徴を入れよう
なぜその病棟に行きたいのかがはっきりしていると、志望動機に説得力があります。「その気持ちがあれば、1年目からでもこの病棟で頑張れそうだね!」と思ってもらえるような理由を探しましょう。
説得力のある理由には、自身の経験を入れるといいでしょう。特に、実習での経験や感じたことは、臨床に近いため志望動機に結び付きやすいかと思います。実習での経験や感じたことを思い出して、自分がなぜそこの病棟で働きたいかを考え直てみるのもいいと思います。
また、集中治療室は他の病院にもあります。そのため、なぜ貴院の集中治療室で働きたいと思ったかを入れるとより良い志望動機になります。志望する病院の特徴や長所が自身の理想の看護師像に近づくことができる環境であると伝えましょう。
どんな看護師になりたいか
自分の理想の看護師像を入れましょう。その看護師像が希望する病棟に沿ったものである必要があります。集中治療室は多様な疾患が入室してきます。また、それに合わせて多様な治療を経験できる場でもあります。そのため、勉強しなければいけない分野が幅広いです。幅広い分野を補うための意欲や向上心がある看護師が求められる(どの分野でも共通)ため、「集中治療室で経験を積んで、こういう看護師になりたい!頑張るぞ!」といった意欲を感じ取れるような内容を入れましょう。
自分のためではなく「患者・家族のため」
病院は大学ではないので、学ぶ場とは少し異なります。もちろん、学ぶことも多いですが、あくまでも患者さんが治療を受ける場です。「これを学びたい!これを経験したい!」と自分よがりな考えで志望動機を終わらせるのはやめましょう。看護師として患者さんや家族の支えになりたいという気持ちがあることを伝えましょう。
さいごに
いかがでしょうか。文字数に限りがある中で、自分の思いを十分に伝えることは難しいかもしれません。まずは、文字数にこだわらずに自分が伝えたいことをすべて入れ込んだ志望動機を書き、そのあとに削れる部分を吟味して文字数を削っていくのがいいと思います。他人の視点も大切です。大学の先生や友人に見てもらいながら少しずつ良質な志望動機にしていきましょう。